コラム

エコキュート給湯器|特徴やガス給湯器との違いを解説

最終更新日:2024年03月27日
エコキュート

「エコキュートってよく聞くけど普通のガス給湯器と何が違うの?」

エコキュートは、環境に優しくエネルギー効率が高い「次世代給湯器」として広く認知されています。「エコロジー」と「キュート(給湯)」を組み合わせた造語で、環境に優しい給湯システムという意味です。日本で2001年に販売開始されて以来、その省エネ性能と環境負荷の低減効果により、多くの家庭や施設で使われています。

しかし、エコキュートの仕組みや、従来のガス給湯器との違いを詳しく理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。

本記事では、エコキュートの特徴やガス給湯器との違い、そして具体的なメリット・デメリットについて詳しく解説します。エコキュートとガス給湯器、それぞれの特徴を比較し、自身のライフスタイルやニーズに最適な給湯器を選ぶ参考にしてください。

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エコキュートの主な特徴と仕組み

エコキュートとは高効率な家庭用給湯器の一種で、主に電気を動力として空気の熱を利用してお湯を沸かします。

空気から熱を取り出して水を温めるヒートポンプ技術を特徴としており、外気から熱を吸収し、その熱を利用して水を加熱します。具体的には、冷媒と呼ばれる特殊な液体を用いて外気の熱を吸収し、コンプレッサーで圧縮することにより温度を上げ、その高温の冷媒を使って効率的に水を温めることができます。従来の電気温水器やガス給湯器に比べて非常に高いエネルギー効率を実現します。

オール電化 給湯器
※引用:エコキュートとは?|三菱電機

外気の熱を利用することで、化石燃料に依存せずにお湯の生成が可能です。これにより、地球温暖化の抑制に貢献することができます。

そして、エコキュートは消費する電力量に対して生成する温水の量が多いため、非常に高いエネルギー効率を誇り、大変経済的です。また、最新のエコキュートは給湯だけでなく、床暖房や暖房用の熱源としても使用可能なモデルがあり、一台で複数のニーズに応えることができます。

つまり、エコキュートは省エネルギーと環境保護を両立させることができ、家計にも地球にも優しい給湯器と言えるでしょう。

エコキュートとガス給湯器の違い

エコキュートとガス給湯器は、システムやエネルギー効率、環境への影響など、多くの点で異なります。両者の主な違いを詳しく見ていきましょう。

特徴エコキュート従来のガス給湯器
エネルギー源ヒートポンプ技術を利用して外気の熱を使い、水を加熱する。天然ガスやLPガスを燃焼させて直接水を加熱する。
エネルギー効率高い。外気の熱を利用するため、消費電力に対して多量のお湯を得られる。比較的低い。燃焼による直接加熱のため、一部のエネルギーが排熱として失われる。
環境への影響CO2排出量が少なく、環境に優しい。CO2排出量が比較的多く、環境負荷が高い。
初期投資高い。システム自体の価格に加えて設置工事が必要。エコキュートに比べて初期投資が低い場合が多い。
運用コスト低い。特に夜間電力を利用することで、さらにコストを下げることが可能。ガス料金に依存するため、エコキュートに比べて運用コストが高くなりがち。
設置スペースヒートポンプのユニットと貯湯タンクを置く必要がある。比較的大きなスペースを要する。屋外または屋内の壁面に設置可能で、比較的少ないスペースで済む。
安全性高い。燃焼を伴わないため、火災や一酸化炭素中毒のリスクがない。燃焼を伴うため、火災やガス漏れ、一酸化炭素中毒のリスクがある。
寒冷地での性能寒冷地では性能が低下することがあるが、寒冷地仕様のモデルもある。寒冷地でも比較的安定した性能を発揮するが、屋外設置型は凍結のリスクがある。
停電時使用可否停電時には動作しない。バックアップ電源が必要。電源が不要なガス給湯器もあり、停電時でも使用可能なモデルがある。
寿命長い。適切なメンテナンスを行うことで、10年以上の使用が可能。10年前後の使用が可能で、エコキュートと比較しても長寿命である。

エコキュートは電気をエネルギー源とし、外気の熱を利用して水を温めるヒートポンプ技術を使用しています。非常に高いエネルギー効率を実現するだけでなく、環境にも優しい点が大きな特徴です。

しかし、初期投資コストが高い点がやや難点と言えるでしょう。また、安全性が高い一方で、停電時には使用できず、寒冷地では性能が低下する可能性があります。

それに対して従来のガス給湯器は、天然ガスやLPガスをエネルギー源として使用し、直接水を加熱します。設置条件は比較的柔軟で、初期投資もエコキュートに比べて低めですが、燃焼によるCO2排出があり、エコキュートに比べてエネルギー効率はやや劣ります。

総合的に見ると、エコキュートはエネルギー効率が高く環境に優しい一方で初期コストが高く、設置スペースや地域による性能の変動を考慮する必要があります。一方でガス給湯器は初期コストが低いですが、日々の運用コストと環境負荷がやや高い点がデメリットです。

ニーズやライフスタイルによっても、適切なタイプの給湯器は異なるので、自分の生活に合わせた最適なものを選びましょう。

エコキュートのメリット

エコキュートの特徴については十分ご理解いただけたと思いますが、ここでは具体的なエコキュートのメリットについてより詳しく説明していきます。

省エネでコスト削減になる

エコキュートの最大の魅力は、省エネルギー性能です。外気の熱を利用してお湯を沸かすヒートポンプ技術は、従来の電気温水器やガス給湯器に比べて格段にエネルギー効率が良く、電力消費を大幅に削減することで家庭の光熱費節約に貢献してくれます。

また、エコキュートは夜間の低い電力料金を活用しての運転が可能です。夜間にお湯を沸かして貯めておき、日中に使用することで、電気代の節約に繋がります。初期投資としてやや高くつきますが、一方で長期的な運用コストは削減できるので、長い目で見ると経済的な選択肢と言えるでしょう。

環境に優しい

エコキュートは、その名の通り環境に優しく、「エコ」なことで広く知られています。

従来のガス給湯器と異なり、化石燃料を直接燃焼させることなく外気から熱を取り入れてお湯を生成するため、二酸化炭素の排出量の大幅な削減が期待できます。さらに、再生可能エネルギーの利用拡大とともに、エコキュートの電力供給を再生可能エネルギー源に依存させることができれば、環境への貢献度はさらに高まります。

夜間電力を利用できる

夜間は一般的に電力需要が低く、電力会社はこの時間帯に安価な電力料金を設定することが多いです。エコキュートはこの低コストの電力を活用して、夜間に水を加熱し、貯湯タンクに蓄熱します。

その結果、日中の高い電力料金の時間帯にお湯を使用しても、加熱に必要な電力を夜間に購入しているため、光熱費の大幅な削減が可能です。この機能は、電力のピークカットにも貢献し、電力供給システム全体の効率向上にもつながります。

安全性が高い

従来のガス給湯器とは異なり、エコキュートは燃焼を伴わないため、火災のリスクや一酸化炭素中毒の危険がありません。また、外部からの熱源を必要としないため、ガス漏れの心配もなく、家庭内での安全性が大幅に向上します。

電気を使用しているため、停電時には動作しないというデメリットはありますが、日常的な使用においては非常に安全な給湯方法と言えます。

寿命が長い

ヒートポンプ技術による加熱方法は機械的な摩耗が少ないため、給湯器自体の耐久性が高いです。適切なメンテナンスを行えば、10年以上の長期間にわたって使用することが可能です。寿命が長いということは買い替えや修理のリスクが低く、初期投資は高いものの、トータルで見れば経済的にも優れていると言えるでしょう。

エコキュートのデメリット

エコキュートは従来の給湯器に比べて多くのメリットがありますが、デメリットが皆無というわけではありません。そのため、導入を検討する際にはデメリットについても十分に理解しておくことが重要です。

初期投資のコスト

エコキュートの導入には、比較的高額な初期投資が必要となる場合があります。エコキュート自体の価格に加え、設置に必要な工事費用や、既存の給湯システムからの切り替えに伴う追加の費用が含まれるためです。特に、高効率のモデルを選ぶ場合、コストはさらに上がる傾向にあります。

しかし、長期的に見れば、エコキュートの運用による電力消費の削減や、夜間電力を利用することでのコストダウンが期待できるため、初期投資の回収は十分に可能です。そのため、エコキュートの導入を検討する際には、初期コストだけでなく、長期的な運用コストの削減も考慮に入れるのが良いでしょう。

設置スペースが必要

エコキュートを設置するためには、ヒートポンプのユニットと貯湯タンク用のスペースが必要になります。貯湯タンクは屋内への設置も可能ですが、ベランダなどの屋外に設置するのが一般的です。 そのため、住宅の敷地内に適切な設置場所を確保する必要があります。狭小な敷地やマンションのように設置スペースに制限がある場合、エコキュートの導入が難しい場合があります。

寒冷地では性能が低下する

エコキュートの性能は外気温に依存するため、寒冷地では性能が低下する可能性があります。

外気温が低いと、ヒートポンプが効率よく外気から熱を取り込むことが難しくなり、その結果、給湯器全体のエネルギー効率が落ちます。特に、気温が氷点下になるような厳冬期には、必要な熱量を確保するためにより多くの電力を消費してしまうかもしれません。

しかし、技術的進歩によって、寒冷地仕様のエコキュートは、特別な冷媒や絶縁材料の改善、効率的なヒートポンプシステムを採用して低温環境下でも効率的に動作するよう設計されています。

停電時に使えない

停電モード搭載機種のガス給湯器の場合、ガスと水が供給されていれば、停電モードに切り替えることでお湯が使えます。しかし、エコキュートは電力を使用して動作するため、太陽光発電の電力を用いていない限り、停電時にはお湯を生成することができません。これは、災害時や電力供給が不安定な状況下での利用を考慮すると、デメリットとなります。

ただし、エコキュートの中には、停電していてもお湯が出るモデルもあります。また、多くのエコキュートには非常用の取水栓を使用して、お湯の取り出しが可能です。

長時間の給湯はできない

エコキュートは、一度に生成できるお湯が貯湯タンクに蓄えられている量に限られます。そのため、同時に複数のシャワーを使用したり、家族が続けてお風呂に入るような場合に、タンク内のお湯が尽きてしまい、必要なお湯を供給できなくなることがあります。

しかし、このデメリットは、貯湯タンクの容量を適切に選ぶことやピーク時のお湯の使用を計画的に行うことである程度対処可能です。

まとめ

本記事では、エコキュートの特徴やメリット・デメリットについて解説しました。

従来のガス給湯器に比べて、寿命も長く、経済的かつ環境に優しいということでエコキュートの導入を検討しているご家庭も増えてきています。給湯器の老朽化や修理の必要性が出てきた時には、ぜひエコキュートへの交換を検討してみてください。

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