コラム

大雪・大寒波による給湯器の凍結!対処法と予防法まで解説

最終更新日:2024年03月16日
給湯器 大雪

大雪や大寒波は、私たちの生活環境に予期せぬ影響を及ぼす自然現象です。特に、家庭で使用される給湯器にとって、厳しい寒さは様々なトラブルを引き起こす原因となります。

この記事では、給湯器が凍結してお湯が出ない場合や正常に作動しない場合の原因と対処方法について解説します。さらに、大寒波が来る前に取るべき予防措置についても詳しく触れていきます。

大雪や大寒波による給湯器のトラブルに適切に対処するためにも、ぜひ最後までご覧ください。

Wキャンペーン開催

給湯器が凍結したかをチェックする方法

寒波が過ぎた後、給湯器が凍結していないかどうかは以下の方法で確認しましょう。

  • お湯を出そうとしているのに水すら出ない
  • 水側の蛇口から水は出る

お湯を出そうとしているのに水すら出ない

給湯器からお湯を出そうとした際に、お湯はもちろん、冷水さえも出ない場合、給湯器や給水管が凍結している可能性が高いです。おそらく給湯器本体や給水配管内部で水が凍結し、水の流れが遮断されています。特に、外気温が氷点下になっている時期には、このような状況が起こる可能性が非常に高いと言えます。

水側の蛇口から水は出る

家全体の水道に問題がなく、冷水の蛇口をひねると水が問題なく出るのにもかかわらず、お湯は出ないという場合は、給湯器自体や給湯配管に凍結が発生している可能性があります。

​​これらの状況が発生している場合、給湯器が凍結していると考えられるため、早急に対応措置を取る必要があります。この後紹介する安全な解凍方法を試すか、凍結がひどい場合や不安がある場合は、専門の修理業者に連絡しましょう。

配管の損傷や水漏れなど、さらなるトラブルを防ぐためにも早期解決を試みることが重要です。

給湯器が凍結する主な4つの原因

給湯器が凍結する主な原因は、気温が氷点下に下がる厳しい冷え込みです。特に、夜間や早朝は気温が大きく下がるため、凍結しやすくなります。

特に、配管の方が給湯器本体よりも凍結しやすい傾向があります。なぜなら、給湯器本体は比較的温度を保ちやすいからです。一方で、配管は本体から離れており、外気との接触がより直接的であり、保温材で覆われていないと、外気の影響を受けやすいです。

給湯器の凍結が起こりやすい条件は以下の通りです。

  • 氷点下の気温が持続すること
  • 給湯器の使用頻度が低いこと
  • 配管の保温材がないまたは老朽化している
  • 給湯器の設置場所が悪いこと

氷点下の気温が持続する

給湯器は水を温めるための機械であり、その内部には水が入っています。水は0℃以下の気温で凍る性質があり、給湯器の中が十分に冷えると水が氷に変わります。この氷が給湯器内部や配管内で詰まり、給湯器が正常に機能しなくなるのです。

特に、給湯器に接続されている配管は外気に直接さらされているため、気温の影響を受けやすく、凍結しやすいです。外気温が氷点下になると、配管内の水も凍りやすくなり、給湯器全体の凍結リスクが高まります。

使用頻度が低い

氷点下の気温でも、給湯器を使用していると、水が流れて動くことで水道管内の水が凍結しにくい状態を保てます。

しかし、給湯器が長期間使用されていない場合や、一定期間使用されない別荘などの施設では、内部の水が長時間静止しています。このような状態では、水が流れていないため、給湯器や配管内の水が外気と同じ温度になりやすくなります。特に寒い日には、この静止した水が冷え切ってしまい、凍結しやすくなるのです。

配管の保温材がないまたは老朽化している

配管に保温材が巻かれていないと、外部の気温が配管に直接影響しやすくなります。保温材は配管内の水を外部の寒さから守る役割を果たしますが、保温材で保護されていない状態では、外気の冷たさが配管に直接伝わりやすくなります。その結果、配管内の水の温度が急速に冷やされ、凍結しやすくなります。

また、保温材が巻かれていたとしても、老朽化していてはその効果は十分に発揮されません。保温材は配管内の水を温かく保ち、凍結を防ぐ役割を果たしています。しかし、保温材が老朽化すると、その絶縁効果が低下し、外部の寒さが配管により伝わるようになります。その結果、配管内の水の温度が外部の気温によって急速に下がり、凍結しやすくなります。

つまり、保温材が不十分な場合、そして老朽化していると、配管内の水が外部の寒さから効果的に保護されず、凍結のリスクが高まるのです。

給湯器の設置場所

給湯器の設置場所が悪いと、凍結しやすくなります。給湯器が設置されている場所が換気の悪い場所、風が直接当たる場所であれば、給湯器や配管が外部の気温の影響をより強く受けるため、凍結のリスクが高まります。

給湯器が凍結した場合の対処法

万が一給湯器や配管が凍結してしまった場合、安全かつ効果的に解凍する必要があります。専門業者でなくてもできる方法は、「給水元栓にぬるま湯をかけて解凍するやり方」です。

給湯器や配管の凍結をすぐにでも解決したい場合、給水元栓や凍結していると思われる部分にぬるま湯をかけてゆっくりと解凍させる方法があります。この際、熱湯を使用するのは絶対に避けてください。熱湯は急激な温度変化を引き起こし、配管や給湯器の損傷のリスクを高める可能性があります。ぬるま湯を使い、安全に解凍しましょう。また、解凍作業を行う際には、電気配線や給湯器の電源部分に水がかからないよう注意しましょう。

この対処法は、給湯器が凍結した場合にご自身で簡単にできるものです。しかし、解凍後に配管や給湯器に異常が見られる場合や、自分で解決できない場合は、速やかに専門の業者に相談することをおすすめします。

大雪・大寒波に備える4つの凍結対策

大雪や大寒波の予報が出た場合、事前の対策を行うことで、給湯器や配管の凍結防止に繋がります。ここでは、給湯器を凍結させないための4つの対策を紹介します。

  1. 給湯器の電源が入っていることを再確認する
  2. 少量の水を出し続ける
  3. 給湯器の水抜きを行う
  4. 配管に保温材や凍結防止帯を巻く

給湯器の電源が入っていることを再確認する

給湯器には、「凍結予防ヒーター」と「自動ポンプ運転」という2つの凍結防止機能が組み込まれています。これらの機能は自動で作動しますが、寒波が来る前に分電盤の電源が入っていること、給湯器の電源プラグが抜けていないことを必ず確認しましょう。電源がオフの場合、凍結防止機能は作動しません。

凍結予防ヒーターは、給湯器や配管に取り付けられ、低温下でも内部の温度を一定以上に保つ自動ヒーティング装置です。気温が一定値以下に下がると自動的に作動し、配管や給湯器本体が凍結するのを防ぎます。

自動ポンプ運転機能は、配管内の水を定期的に循環させることで、水が静止して凍結するのを防ぎます。

特に、家を長時間留守にする場合や夜間の低温時に有効です。水の流れを維持することで、配管内での水の凍結を防ぎ、給湯器や配管の損傷リスクを軽減します。

少量の水を出し続ける

水道管内で水が動いている状態を保つことは、凍結を防ぐ有効な方法です。極端に気温が低い日の夜や、家を長時間空ける際には、蛇口をわずかに開けて少量の水が絶えず流れるようにしましょう。

ただし、この方法は水道料金が上昇する可能性があるため、凍結のリスクが高い時のみに限定して行うのが良いでしょう。

給湯器の水抜きを行う

長期間家を空ける場合や、非常に厳しい寒波が予想される場合には、給湯器と配管から水を抜くことを検討しましょう。水抜きを行うことで、水が凍結して膨張し、配管や給湯器にダメージを与えることを防げます。水抜きは、給湯器の取扱説明書に従って正しく行うか、専門の業者に依頼しましょう。

配管に保温材や凍結防止帯を巻く

給湯器 大雪

保温材は、配管内の水温が低下しにくくなり、水の凍結を防ぐ効果があります。特に、露出している配管や風の当たる場所に設置することで、効果が発揮されます。保温材はホームセンターなどで手軽に入手可能で、自分で取り付けることができます。

配管の周囲に取り付けて電源に接続することで、凍結を防ぎます。一般的に、自動温度制御機能が備わっており、エネルギーの無駄遣いを防ぐことができます。

まとめ

本記事では、大雪や大寒波による給湯器の凍結の原因やその対処法について詳しく解説してきました。寒さによる給湯器のトラブルは、事前の準備と適切な知識によって未然に防ぐことが可能です。予防措置を適切に行い、万が一の時には冷静に対処しましょう。

しかし、度重なる凍結と解凍を繰り返すことで、給湯器自体の耐久性に影響を与える可能性もあります。もし、給湯器の性能が低下しているようであれば、給湯器の寿命が近づいている可能性があります。給湯器の寿命を素人目で見極めるのは困難なので、専門家の意見を聞くことをおすすめします。

ガス給湯器の交換は「ガス王」にお任せください。最大3社に無料で一括見積もり依頼ができ、80%以上お得にガス給湯器を交換できる場合があります。ガス給湯器の取り扱いができる資格を所有しているか確認が取れた業者だけと提携しているので安心してご利用いただけます。

メーカーで探す
給湯器のトラブル
ガス給湯器の
見積もり費用を比較!
ガス王は、給湯器の見積もり費用の相場と
料金を比較できる見積もりサービスを提供しています。
個人宅の給湯器から、店舗・事業所の給湯器まで様々な一括見積もりが可能です。
給湯器の交換は時期によって相場が変わるため、まずは一括見積をご利用ください。
無料 給湯器の一括見積を依頼する

プレゼントキャンペーン実施中

毎月抽選で10名様 QUOカード10,000円分

両キャンペーンともに後日送信されるメールよりアンケート回答お願いします。